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政治・経済情報

ホンジュラス内政・外交月報 〈2009年3月〉  

Ⅰ.内政
1.制憲議会召集問題
(1)13日、セラヤ大統領は、今年11月に実施予定の総選挙の機会を利用して制憲議会招集につき国民に問うべきである旨発言した。同大統領は、今年11月に予定されている総選挙においては、(1)大統領及び大統領代理3名、(2)国会議員、(3)市長及び市議会議員が選出されるが、「4番目の投票」として制憲議会召集の是非を国民に問うことが適当としている。

(2)23日、セラヤ大統領は、遅くとも6月の最後の日曜までに制憲議会召集に関する世論調査を全国レベルで実施する旨閣議が承認したと発表した。同調査は国立統計院(INE)が実施する。質問内容は、制憲議会召集の是非を問う「4番目の投票」の設置を認めるか否か、となっている

2.ミチェレティ国会議長の自由党党首就任
20日、サントス大統領候補(与党自由党)は、同党所属のミチェレティ国会議長を自宅に招き、自由党党首への就任を依頼したところ、右が同国会議長により快諾された(4月19日の党大会で正式就任予定)。本件は前大統領候補であったミチェレティ議長とサントス候補の有効関係を示し、自由党内の統一をアピールする目的を有している。

Ⅱ.外交
1.セラヤ大統領のキューバ訪問
4日、グローバリゼーションと開発に関する国際フォーラム出席のためキューバ訪問中のセラヤ大統領はフィデル・カストロ前国家評議会議長と会談した。また同大統領はラウル・カストロ議長とも昼食をともにした。セラヤ大統領は、同日午前、両国貿易大臣による二国間貿易拡大に向けた合意署名に臨席し、その後ハバナ大学において講演を行った。

2.対イラン関係他
(1)4月初旬のメキシコ訪問中にAlrieza Salari Sharifabadイラン外務次官と会談したロダス外相は、6日、メキシコや米国がイランとの外交関係を有していることに言及し、今後ホンジュラスがイランとの関係強化を目指す旨発言した。但し、ロダス外相はすぐに外交関係を樹立する考えはないとしている。

(2)同日、ロダス外相は、当地訪問中のラディンOAS事務次長と会談し、6月にサン・ペドロ・スーラ市で開催予定の第39回OAS総会につき協議した。総会の中心議題は「非暴力の文化の構築」であり、今次開催はホンジュラスで初のOAS総会開催となる。

3.ウリベ・コロンビア大統領の当国訪問
16日、当国訪問中のウリベ・コロンビア大統領は、同国政府の無償供与(110万ドル)によりコロン県に設置されたバイオ燃料工場の開設式典に出席するとともに、セラヤ大統領と同燃料に関する合意に署名した。今次合意により更なる燃料工場設置が予定されている。

4.シャノン米国務次官補の当国訪問
(1)19日、シャノン米国務次官補が当国を訪問し、セラヤ大統領及びロダス外相と会談した。今次会談においては、金融危機問題、経済・社会開発を中心とした二国間協力、組織犯罪、地域統合等につき協議された模様。同国務次官補は、サントス大統領候補及びロボ候補(野党国民党)とも会談し、両候補のプロジェクト等につき聴取した。

(2)また同国務次官補は、5月末より当国サン・ペドロ・スーラ市で開催されるOAS総会にクリントン米国務長官が出席の意向を有していると述べ、米州各国外相と意見交換を行う貴重な機会となる旨発言した。


 

 


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